肥満用キャットフード

テレビなどで丸々と太ったネコちゃんが紹介されています。「なんであんなに太るまで放っておいたの?」と驚きますが、あなたの愛猫も油断すると肥満猫になる危険性はあるのです。

肥満の原因は、食べすぎと運動不足です。欲しがるままに食事を与えているとカロリーオーバーですぐに太ってしまいます。また、運動不足もカロリーの消費が少なくなるので肥満になります。特に室内で育てているネコちゃんは、運動不足になりがちです。

人のダイエットでも運動と食事がメインになりますが、室内猫ではそう簡単に運動量をアップできないでしょう。猫の場合は、食事でのコントロールが重要になります。

しかし、食事の量を減らせば良いのではありません。単純に量を減らせば栄養不足になってしまいます。また、急に食事の量を減らすと脂肪以外の栄養素が少なくなり、脂肪肝になる危険性があるのです。

問題は、キャットフードの中身です。キャットフードには、「総合栄養食」「一般食」「間食」「その他の食餌」があります。総合栄養食は栄養のバランスを考えたもので毎日の食事には最適です。その他のものは愛猫の嗜好性が高く、栄養のバランスはあまり考えられていないので、与え過ぎは肥満の原因になります。肥満予防のためには、愛猫に必要なカロリーの分量だけ総合栄養食を与えるのがベストです。

肥満になってしまったネコちゃんには、肥満用のキャットフードもあります。タンパク質、脂質、炭水化物やビタミン、ミネラルが過不足にならないように配分されているので安心です。また、満足感が得られるように食物繊維も含まれています。

脂質が少ない方がダイエットには良いと思われがちですが、脂質は消化吸収が早いので満足感が得られるダイエットにおいても大切な栄養素です。高タンパクで高脂質のキャットフードが、肥満猫にはオススメです。タンパク質3に対して脂質1ぐらいの割合のものが理想です。

愛猫が肥満になって良いことはひとつもありません。糖尿病などのリスクも高まり、動物病人に通えば経済的な負担が大きくなります。そのようなことにならないように、日頃から適切なキャットフードの質と量には注意することが大切ですね。